2018年9月に公開された映画、『クワイエット・プレイス(A QUIET PLACE)』を夫婦で見ました。
その感想や考察、レビューなどを夫婦それぞれの視点で書いてみたいと思います。
この作品は全米映画批評家サイト「Rotten Tomatoes」で95%の大絶賛(2018/11/8時点)という評価を得ていることを公式ホームページでも紹介されています。
また、続編の公開が決定していることもあり、夫婦でBlueRayを借りて見てみました。
なお、ネタばれになる要素は本ページの一番最後に記載しています。
あらすじ

音に反応し人間を襲う“何か”によって荒廃した世界で、生き残った1組の家族がいた。その“何か”は、呼吸の音さえ逃さない。誰かが一瞬でも音を立てると、即死する。手話を使い、裸足で歩き、道には砂を敷き詰め、静寂と共に暮らすイヴリン&リーの夫婦と子供たちだが、なんとイヴリンは出産を目前に控えているのであった。果たして彼らは、無事最後まで沈黙を貫けるのか─。
出典:クワイエット・プレイス公式ホームページ
全体を通して音楽やしゃべりがほとんどなく、映画館でもかなりの緊張感を持って観れた映画だと思う。
音を立てたら即死という、かなり絶望的な状況の中、試行錯誤して生き延びる家族とその家族の愛や、思いのすれ違いなども表現されていて、最初から最後まで魅入った作品。
おすすめ度
総合評価:

ホラーとしては特に怖くはなかった。
出てくる怪物が気持ち悪いのと、驚かせる系の緊迫感あるホラーだった。
音を出したら死んでしまう状況なのに出産を控えているという絶望的な状況の中、この後どうやって行くのか?というところは興味を持って楽しめたよね。
音を立てないゆっくりした動作でも、映画自体の間延び間は無かった。
でも、ストーリーはそんなに内容が濃くはなかったかな。
ただ、たった4~5人の登場人物とこのストーリーだけで、ここまでの映画を作ったこと自体が凄いと思う。
ストーリー:

特に説明もなく始まり、途中での解説もほとんどないけど、今がどういう状況なのかという理解だけは簡単にできる作品。
とりあえず、「音を立てるな」に終始する作品。この音は反応しないの?とか疑問に持つこともあるけど、分かりやすい簡潔なストーリーだった。
特にひねりもなかったかな。
映像:

特筆することが無いね。
しいて言えば、静かを表現するために暗いシーンや夜間のシーンが多かったと思う。
映像とは少し反れるけど、明るい昼間なのに静かに音を殺して行動しているところは、普段見慣れない光景なので新鮮味があったね。
簡単さ:

ストーリーは本当に単純明快、「音を立てるな」ただそれだけ。
親子の感情のすれ違いやそれぞれの思いなんかは、ほとんどしゃべらない作品だけに読み取るのが少し難しかったね。
特に、重要なシーンを見逃したりしてしまって、「あれ?なんで娘とこんなやり取りになってるの?」って思ったところはあった。
感動:

親子の絆というところで感動シーンはあったけど、泣けるほどではなかったし、結構あっさりしてたような印象。
むしろ、出産に向けてのあの緊迫したハラハラ感はすごかった。
そういう点では、がんばった奥さんへの感動が少しあったかも。
ホラー:

ホラーとしての怖さは無いね。
演出で驚かせたり、緊張感を持たせる感じはあったけど、特に霊的な怖さは一切無い。
変な怪物は気持ち悪くてグロかったかな。
映画について
スタッフとキャスト
- 監督:ジョン・クラシンスキー
- 脚本:ジョン・クラシンスキー
- 製作総指揮:ジョン・クラシンスキー
- イヴリン・アボット:エミリー・ブラント/園崎未恵
- リー・アボット:ジョン・クラシンスキー/星野貴紀
- リーガン・アボット:ミリセント・シモンズ/無し
- マーカス・アボット:ノア・ジュープ/宇山玲加
- ビュー・アボット:ケイド・ウッドワード/無し
- 老人:レオン・ラッサム/無し
監督・脚本・製作総指揮を務めたのが、お父さん(リー・アボット)役の本人だったんですね。
原作やロケ地
本作の製作は2017年5月から12月にかけて行われた。撮影のほとんどはニューヨーク州のダッチェス郡とアルスター郡で行われた。撮影にあたって、製作サイドは地元の農家に約20トンのトウモロコシの栽培を依頼した。
出典:Wikipedia – クワイエット・プレイス
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